長坂会長年頭のご挨拶
年頭のご挨拶
令和6年1月 新春
一般社団法人 山梨県情報通信業協会
会長 長坂 正彦
「創立30周年 魅力ある産業を目指して」
謹んで新年の挨拶を申しげます。
能登半島北陸地区の大地震により、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、ご遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。また、被災された全ての方々にお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧復興を祈念申し上げます。
皆様には、清々しく輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
社会の平安、経済の復活、企業の成長、何より働く方々のご健康とご健勝を願いつつ、情報サービス産業及び山梨県情報通信業協会のご繁栄ご隆盛あらんことをご祈念申し上げます。本年がコロナ禍の難局から乗り越えた証として、活力に満ち溢れた輝かしい年となりますよう願いたく思います。
今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」であります。草木の芽がその殻を破って動き出す様を表す「甲」は、旧来のしきたりや慣習を超え革新の潮流に乗りたく思います。一方、十二支の「辰」は理想に向かい、辛抱強く、慎重に、様々な弊害を乗り越えていく逞しさを期待したく思います。デジタル時代に求められる情報サービス産業が現状維持に甘んずることなく、社会の革新、課題解決に向け先導役となれるよう歩みを進める「輝かしい」年でありますことを願いたく思います。
山梨県情報通信業協会は平成6年(1994年)の設立以来、30周年を迎えることとなりました。設立から今日に至るまで協会の発展にご尽力、ご協力ご支援いただいた方々に感謝御礼を申し上げます。当協会は県内に拠点を構えるICT事業者が切磋琢磨し、技術者の育成や地域貢献事業に取り組んでおります。近年では、優れたソリューションサービスや先進技術の開発力により、全国へのサービス展開やグローバルを視野に成長を遂げる会員も数多く活躍されています。
会員企業の事業形態は多岐に渡ります。情報処理サービス、システム開発(SI)、ソフトウェア開発、ソリューション事業、情報機器販売、通信ネットワーク、電気通信工事、CATV放送事業、データセンター運営事業、コンサルティング、ITコーディネーター等々の幅広い事業者が集い、社会のICT活用、デジタル化ニーズの要請に対応しております。
国は「デジタル田園都市国家構想」を旗印として、デジタル地方創生を重要施策として位置づけ、スマートシティ構想やDX(デジタルトランスフォーメーション)促進に向け助成支援策を拡充しております。山梨県におきましてもDX推進計画を策定し、IoT・ビックデータ・AI・5Gをはじめとする情報通信技術を駆使して、山梨県が保有するデータ等の適正かつ効果的な利活用を図り、県域全体のDXを推進して「一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし」の実現に向け踏み出しております。昨秋には県庁内の組織を見直し、DXの全県的な浸透や生成AIなどの適切な利用促進を図るなど多様化するICTデジタル活用社会への統制を目的にDX推進統括官に指揮命令系統が統合されました。新たに県民の情報化リテラシー向上、産業分野のDX機運を醸成するためのDXマインド研修やAI時代のデジタル人材育成に向けた種々の研修支援施策が拡充しております。是非積極的にご活用していただきたく思います。
又、コロナ禍の経験も踏まえ、社会のパラダイムシフトが加速しており、オンライン、テレワークなどリモート系デジタルツールの利活用が社会のあらゆる分野で拡大し、時間と空間(場所)の概念が刷新されました。更には、首都圏と地方都市の関係性も様々な観点から見直され、企業においても多様な働き方が模索され、企業の存在意義、社会的価値についても変化の兆しがうかがえます。
このような情報通信サービス、ソフトウェア産業を取り巻く環境変化に対応致すため、最新の情報技術施策の動向を注視しつつデジタル人材の育成を図り、2030年頃を目標にデジタル技術を活用した「一人ひとりが輝く社会の実現」に向け努力してまいります。併せて、情報セキュリティ対策等々の懸念される課題解決に向け啓蒙活動に取り組みデジタル時代の道先案内人として地域経済の発展のために努力してまいります。今後におきましても、魅力ある産業を目指し働き方改革やダイバーシティの推進に力を注いでまいります。
結びに、皆様の益々のご健勝、ご発展をご祈念申し上げますとともに、本年が飛躍する輝かしい年となりますことを願いまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。