YSA 設立30周年を迎えご挨拶

   令和6年6月 吉日   
   一般社団法人 山梨県情報通信業協会
          会長 長坂 正彦

 

 
 
 皆様には、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 平素は当協会に格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。

 お陰様で、山梨県情報通信業協会は平成6年(1994年)の設立以来、30周年を迎えることとなりました。設立から今日に至るまで、当協会の発展にご尽力、ご協力ご支援いただいた方々に衷心より感謝御礼申し上げます。
 
 30年前、当時ソフトウェア開発事業者を主体とする協議会が社団法人として当協会を設立し、その後、社会が求めるICT事業の幅広い分野から会員としてご参加していただき、現在では68会員において約3000名の技術者を擁する情報サービス産業団体として基盤が強化されてきております。
 国は「デジタル田園都市国家構想」を旗印として、デジタル地方創生を重要施策として位置づけ、スマートシティ構想やDX(デジタルトランスフォーメーション)促進に向け支援策を拡充しております。山梨県におきましてもDX推進計画を策定し、県域全体のDXを推進して「一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし」の実現に向け、情報化リテラシー向上や産業分野のDX機運を醸成するためのDXマインド研修、更にはAI時代のデジタル人材育成に向けた種々の研修支援施策を拡充しております。
 又、コロナ禍・感染症社会への経験も踏まえ、オンライン、テレワークなどリモート系デジタルツールの利活用が社会のあらゆる分野で拡大し、時間と空間(場所)の概念が刷新されるなど、社会のパラダイムシフトが加速しております。併せて、首都圏と地方都市の関係性も様々な観点から見直され、企業においても多様な働き方が模索され、個人と企業の存在意義、社会的価値への変化が顕著となっています。
 このような情報通信サービス、ソフトウェア産業を取り巻く環境変化に対応致すため、最新の情報技術施策の動向を注視しつつ、デジタル人材の育成を図り、2030年頃を目標にデジタル技術を活用した「一人ひとりが輝く社会の実現」に向け、当協会としての活動を推進してまいります。また、サイバーセキュリティ対策や生成AI等々の新たな社会的脅威や産業構造を転換するような技術的インパクトに対応すべく、クロスインダストリーの観点に立ち、産学官との関係強化、協会会員間の切磋琢磨、相互連携を模索してまいります。
 当協会は30周年を期に、新たな成長産業、魅力ある産業への歩みを進めたく思います。先進的な働き方改革やダイバーシティの推進に力を注ぎ、多様性ある共生社会の一翼を担う産業として「デジタル社会への先導役」を果たし、地域社会の自律分散型デジタルタウン発展に貢献してまいりたく思います。
 あらためまして、当協会設立30周年を迎えたことへの感謝御礼を申し上げます。皆様の益々のご健勝、ご発展をご祈念申し上げますとともに、一層のご厚誼を賜りますようお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。