産学連携実践的IT講座

山梨大学とYSAは、昨年度に引き続き、今年度も「産学連携実践的IT講座」を開始しました。この講座は、YSAから山梨大学コンピュータ理工学科の授業に講師を派遣し、学生に実践的な授業を行うことで、先端的かつ実践的なIT能力を備えた人材を育成していくもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「実践的IT教育モデル拡大実証計画」の一環として行われます。

 対象となる授業は、コンピュータ・メディア工学科3年生の「ソフトウェア開発実習」で、15コマの授業のうち、3コマをYSAが担当します。YSA会員のIT企業の社長や管理職が講師となって、実際に使用されている仕様書等をもとに、ソフトウェア開発の実際について授業を進めていきます。

(有)シンク情報システム  高山講師

体験に基づき説明

 第1回は10月15日に「要求仕様書の作成」について、(有)シンク情報システムの高山社長を講師として授業が行われました。授業では実際に使用された要求仕様書をもとに、内容の解説、作成における重要なポイント等について講義を行いました。

各班に分かれて課題を検討

班の代表が発表

 そのあと、6つの班に分かれて、ソフト開発の前提となるコミュニケーションの難しさを体感するグループワークを行いました。各班で図形の説明を文章でまとめ、班の代表が発表したのを聞きながら、他の班のメンバーが図形を描いてみるというもので、なかなか図形を的確に伝えられず、顧客の要求仕様を適切にとらえて文章化すること難しさを感じていました。

 今後、第2回は11月12日「プロジェクト計画策定」、第3回は11月26日「ソフト設計・テスト・デバック」について授業を行う予定です。